「コンガ」と「ボンゴ」の違いって?

POINT
  • どちらもキューバ音楽に使われる太鼓(たいこ)。
コンガ細長い樽(たる)型をしている。ボンゴよりも大きい指全体や手のひらで演奏する。ボンゴよりも低い音が出る。
ボンゴ胴の短い桶(おけ)型をしている。コンガよりも小さい指先で演奏する。コンガよりも高い音が出る。

ボンゴのイメージ

コンガとボンゴの違い

コンガとボンゴはどちらもキューバの民族楽器の一種で、太鼓(たいこ)である。混同されやすいコンガとボンゴだが、以下のような違いがある。

形・大きさ

コンガ

コンガ

コンガは細長い樽(たる)型をしている。高さは50~90cm、直径は25~30cmとボンゴと比べて大きい。普通は大きさの違う2台のコンガをセットにして演奏する。コンガはさらに大きさによって、キント・コンガ・トゥンバドーラの3種類に分けられる。

名前直径
キント11インチ(28cm)
コンガ11-3/4インチ(30cm)
トゥンバドーラ12インチ(32cm)
ボンゴ

ボンゴ

一方でボンゴは、胴の短い桶(おけ)型をしている。高さは20cm程度、直径は17cm~22cmとコンガに比べて小さく、片手でも持ち運べる。普通は大小2個一組をセットにして演奏する。大きいほうはスペイン語で女性を意味するエンブラ(Hembra)、小さいほうは男性を意味するマッチョ(Macho)と呼ぶ。

たたき方

コンガとボンゴはどちらも素手で演奏するのが基本である。コンガは肩からつるす、床に置くなどし、指全体や手のひらを使って演奏する。なおコンガ奏者はコンゲーロ(conguero)と呼ばれる。

コンガの演奏

コンガの演奏

一方でボンゴは両膝や両股(もも)に挟み、指先を使って演奏する。1本・2本…と使う指の本数によって、音量を調整できる。なおボンゴ奏者はボンゴセーロ(Bongocero)と呼ばれる。

ボンゴの演奏

ボンゴの演奏

コンガはボンゴよりも低い音が出て、ボンゴはコンガよりも高い音がでる。その差は約1オクターブであり、両者の大きさの違いに起因する。

まとめ

コンガボンゴ
細長い樽型胴の短い桶型
大きさの比較大きい
(高さ:50~90cm/直径は25~30cm)
小さい
(高さ:20cm程度/直径17cm~22cm)
たたき方指全体・手のひら指先(数本)
奏者の呼び名コンゲーロ
(conguero)
ボンゴセーロ
(Bongocero)
音の高さの比較低い高い