「緑のアスパラガス」と「白いアスパラガス」の違いって?

POINT
緑のアスパラガス
(グリーンアスパラガス)
日光に当てて育てる。ホワイトアスパラガスと比べ、栄養価が高い
白いアスパラガス
(ホワイトアスパラガス)
日光に当てずに育てる。グリーンアスパラガスと比べると栄養価は低いが、特有の甘みなどが魅力。

コップに入ったアスパラガス

グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの違い

品種は変わらない

アスパラガスには、主に緑色(グリーンアスパラガス)と白色(ホワイトアスパラガス)のものがある。色は違うが、両者はいずれも南ヨーロッパを原産とするユリ科の多年草であり、品種は変わらない。

グリーンアスパラガス

【左】グリーンアスパラガス【右】ホワイトアスパラガス

なお、日本国内ではグリーンアスパラガスが主流(白は缶詰として売られていることが多い)であるが、ヨーロッパではホワイトアスパラガスが主流である。

栽培方法

土から出たアスパラガス

両者の色は、栽培方法の違いの結果である。まずグリーンアスパラガスは、普通の野菜のように、日光に当てて育てる。光合成ができるので、緑色になる。

一方でホワイトアスパラガスは、芽が出る前に土を盛り、日光を当てずに育てる。すると光合成ができないので、白色になるというわけである。

養価

栄養価という点では、グリーンアスパラガスのほうが優れている。例えば、

  • アスパラギン(※)
  • ビタミンA
  • ビタミンB1
  • ビタミンC
  • ビタミンK
  • カロテン
  • 食物繊維

などの栄養素は、ホワイトアスパラガスよりもグリーンアスパラガスほうに豊富に含まれている。このように栄養価では劣る白のアスパラガスだが、特有の甘みと香り、柔らかな食感などを楽しむことができる

疲労回復に効果があるアミノ酸「アスパラギン酸」にかわる物質

まとめ

緑のアスパラガス
(グリーンアスパラガス)
白のアスパラガス
(ホワイトアスパラガス)
品種同じ(南ヨーロッパ原産・ユリ科の多年草)
栽培方法日光を当てて育てる盛り土をし、日光を当てないで育てる
栄養価高い
(アスパラギン・ビタミン・カロテン・食物繊維などが豊富)
低い
日本では主流
  • ヨーロッパでは主流
  • 特有の甘み・香り・柔らかい食感