「経済成長」と「景気回復」の違いって?
POINT
経済成長 | 経済規模が拡大することをいう。 |
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景気回復 | 不況から景気が上昇する局面にはいることをいう。 |
記事の目次
経済成長とは
経済成長とは、一国の経済規模が量的に拡大することをいう。その増加の程度は、主に国内総生産(GDP)※の年々の増加によって表される。
GDP(Gross Domestic Product)とは1年間に国内で生産された財およびサービスの合計額のことをいう。
経済成長率の計算方法
その計算方法を簡単に説明すると、今年のGDPから昨年のGDPを差し引き、昨年のGDPで割ったものが今年の経済成長率となる。
例えば、今年のGDPが1,200、昨年のGDPが1,000だったとすると、
1,200-1,000/1,000=0.2
これより、今年の経済成長率は20%ということになる。
経済成長率はマイナスになる場合も
では、今年のGDPが900、昨年のGDPが1,200だった場合、
900-1,200/1,200=△0.25
よって、今年の経済成長率は△25%となる。このように経済成長といっても、負の値で示されることもある。特にこの場合を、マイナス成長とも呼ぶ。
景気回復とは
これに対して景気回復とは、不況からの景気の上昇局面を意味する。すなわち、経済が停滞していた状況から転じて、プラスの経済成長が達成されることである。景気回復の局面に入ると生産・投資が活性化し、それに伴い失業率も低下することになる。
それらを裏付ける指標としてはGDPの他にも、企業の業況感や雇用人員の過不足などの各種判断を指数化したDI(ディフュージョン・インデックス)や有効求職者数に対する有効求人数の割合を示す有効求人倍率などがある。
これらのような様々な指標全体を見ることによって、景気の良し悪しが判断できる。