「アンティーク」と「ヴィンテージ」と「レトロ」の違いって?

POINT
アンティーク製造年月が古く、価値のあるもののこと。
ヴィンテージ
(ビンテージ)
アンティークより新しいが、古くて味わい深いもののこと。
レトロ年代は関係なく、古いものを懐かしむことをいう。

骨董品店

アンティーク・ヴィンテージ・レトロは、いずれも古いモノを連想させる言葉である。しかし三者には、それぞれ違いがある。

アンティークについて

アンティークのイメージ

アンティーク(antique)の明確な定義というものは存在しない。

しかし一般的には製造から長い年月(※)が経っており、美術的・芸術的価値などのあるモノのことを指す。もとは古美術品・骨董品という意味を持つラテン語であった。

1934年に制定されたアメリカの関税法によると、製造されてから100年以上経過したものがアンティークとされている。

アンティークの例
家具・アクセサリー・衣類・絵画 など

ヴィンテージ(ビンテージ)について

ヴィンテージのイメージ

これに対してヴィンテージ(vintage)も年代が古く、味わいが出たモノを意味している。

ただし一般的には、アンティークと比べると新しい時代のモノ(目安:製造から25年以上100年未満)を指す。なおヴィンテージの語源はフランス語で、もとは上質なワインのことを意味していた。

ヴィンテージの例
ワイン・車・ジーンズ・ギター など

レトロについて

レトロのイメージ

年代によって区別できるアンティーク・ビンテージとは違い、レトロは懐古趣味のことをいう。

「回顧の」などの意味を持つ英語“retrospective”の略である。レトロは特定の時代に関係なく、さらに実際に古いモノでなくても、懐かしさが感じられるモノに対して使用される場合もある。

「レトロ」の使い方の例
レトロ趣味・レトロな街並み・レトロブーム など