【かいふく】「回復」と「快復」と「恢復」の違いって?
回復 | 元の良い状態に戻ること |
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快復 | 病気が治ること |
恢復 | 「回復」の元々の漢字で、意味は同じ。 |
記事の目次
使い方
「元の通りに良くなる」という意味で使われる。
「一度悪くなったものがよくなる」というものと「失ったものを取り戻す」の二つの意味に分かれる。
- 景気が回復する
- 天候が回復する
- 病気が回復する
- 名誉を回復する
- 権利を回復する
- 意識が回復する
「回復」の中でも特に「病気がよくなる」という意味で使われる。
より美的な表現にしたい場合に使われ「すっかり治って元気にもどった」というようなニュアンスを含めることができる。
退院祝いなどののしの表書きとして使われ、病気やケガが完全に治っている場合は「祝 御快復」、通院や自宅療養でまだ全快ではない場合は「祈 御快復」などと書く。
「回復」の元々の漢字。
古くは「恢復」を簡単な漢字に置き換えて使っていたのが「回復」で、どちらも同じ意味で使われていた。現在は「回復」を使うのが一般的。
漢字の由来
回の字は「めぐる・まわす・もどす」などの意味。
もとは「恢」の字が使われていたが、「回」も同じような意味を持つことから、どちらでも使われていた。「当用漢字」(※)によって「回復」に統一されるようになったことから、現在もこの字が最も一般的に使われる。
1946年(昭和21年)、漢字を平明で単純なものに統一するため「当用漢字」というものが決められ、正式な文書などで使うことのできる漢字が当用漢字のみに制限された。
さらに1956年(昭和31年)「同音の漢字による書きかえ」の指針が告示され、その中に「恢復は回復に書きかえる」とされた。
当用漢字は1981年(昭和56年)に廃止され「常用漢字」という制限ではなく目安に変更されたが、現在にまで慣習的に残っている。
快の字は「病気がよくなる」という意味を持ち、「快癒・快方・全快」など病気に関して使われる漢字。
「快」の字は当用漢字にあげられず制限されたが、常用漢字には入れられ、熟語としての「快復」は当用漢字以前から広く使われていたこともあり、現在まで使われている。
恢の字は「盛んにする・元に戻す」などの意味。
「同音の漢字による書きかえ」によって「恢復」は「回復」に書き換えることになり、当用漢字が廃止され制限はされなくなったが、常用漢字にも含まれないため、現在はあまり使われない。