「飛行機」と「航空機」の違いって?

POINT
飛行機航空機のうち、固定翼・プロペラやジェットエンジンが付いている乗り物のこと。
航空機人を乗せて空を飛ぶ乗り物の総称のこと。代表的な存在が飛行機である。

大空に向かう飛行機

飛行機と航空機の違い

飛行機と航空機はいずれも、人を乗せて空を飛ぶ乗り物という点では同じである。しかし飛行機と航空機は、指し示す範囲が異なっている。

飛行機とは?

正面を向く飛行機

飛行機とは、下記のような特徴を持つ乗り物のことである。

  1. 固定翼がある
  2. プロペラもしくはジェットエンジンの力で空を飛ぶ

同じく空を飛ぶ乗り物にヘリコプターやグライダーといった乗り物もあるが、ヘリコプターには(1)がなく、グライダーには(2)がないという点で区別できる。

グライダー

グライダー

ヘリコプター

ヘリコプター

航空機とは?

航空機とは空を飛ぶ乗り物の総称であるため、さまざまな乗り物が航空機に該当する。ただし、宇宙空間を飛ぶ乗り物(宇宙船・宇宙ロケット)などは含まれない。

航空機を大まかに分類すると、下図のように軽航空機(空気より軽い)と重航空機(空気より重い)からなる。飛行機は重航空機の代表格、すなわち飛行機は航空機の一種である。

飛行機と航空機の関係図

 日本の法律上、航空機には分類されない。

したがって、飛行機は航空機のうち、固定翼・プロペラやジェットエンジンを持つものを指している。

【参考】日本の法律上(航空法)の定義

この法律において「航空機」とは、人が乗つて航空の用に供することができる飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船その他政令で定める機器をいう。

「航空法第2条1項」より