「調整」と「調節」の違いって?

POINT
調整悪い状態の物事に手を加えて、良い状態にすること。良い状態には絶対的な基準がある
調節悪くはない状態の物事に手を加えて、良い状態にすること。良い状態には絶対的な基準がない

ワークライフバランス

調整と調節の違い

調整と調節は、物事に手を加えて良い状態にする点は同じである。両者は、手を加える前にどんな状態にあるのか、などについて違いがみられる。

調整とは?

調整は、調子の悪い物事・過不足のある物事に手を加えて、望ましい状態にすることである。

すなわち調整とは、悪い状態から良い状態にすることといえる。良い状態と呼べる絶対的な基準があるのも、調整の特徴である。

「調整」の例
  • 機械を調整する(不具合のある状態 → 通常通りに使えるようにする)。
  • 本番に向けて、調整を始める(現状は悪い → 本番までに良くする)。
  • ミーティング開催のため、関係者全員の日程を調整する(全員が出席できない状態 → 全員が出席できる状態にする)

調節とは?

調節は物事に手を加えて、ほどよい状態にすることである。物事がもともと悪い状態にあるわけではなく、より良くするために手を加える。

すなわち調節とは、悪くはない状態から良い状態にすることといえる。一般的には、“一個人などにとって”良い状態にする場合に使われ、良い状態と呼べる絶対的な基準がない

「調節」の例
  • スピーカーの音量を調節する(自分自身にとって心地よい大きさにする)。
  • 水槽の水温を調節する(水槽内にいる魚にとって適切な温度に設定する)。
  • カメラのピントを調節する(被写体が魅力的に見えるように合わせる)。

まとめ

調整調節
共通点物事に手を加えて良い状態にする
手を加える前と後悪い状態→良い状態悪くない状態→良い状態
絶対的な基準の有無ありなし