「生八ッ橋」と「八ッ橋」と「おたべ」の違いって?

POINT
生八ッ橋米粉・砂糖・にっきを混ぜて作るお菓子のこと。やわらかくてモチモチの食感長方形をしている。賞味期限は約1~2週間
八ッ橋米粉・砂糖・にっきを混ぜ、焼いたお菓子のこと。硬くてパリッとした食感琴の形をしてる。賞味期限は約3カ月
おたべ生八ッ橋で粒あんを包んだお菓子(=粒あん入り生八つ橋)の商品名の一つ。賞味期限は約1~2週間

八ッ橋

生八ッ橋と八ッ橋とおたべの違い

「生八ッ橋」「八ッ橋」「おたべ」はいずれも、京都の代表的なお菓子である。

生八ッ橋を焼くと八ッ橋に

生八ッ橋とは?

生八ッ橋

生八ッ橋

生八ッ橋とは米粉・砂糖・にっき(シナモン)を混ぜて作る生菓子をいう。焼いていないのでやわらかく、モチモチした食感をしている。通常は長方形に切り分けられている。

八ッ橋とは?

八ッ橋

八ッ橋

八ッ橋とは米粉・砂糖・にっきの入った生地を焼き上げて作る菓子をいう。生地の段階では生八ッ橋と同じ物である。実際の商品だと原材料の割合を変えているが、理屈としては生八ッ橋を焼くと八ッ橋になる。

八ッ橋は焼き菓子なので硬く、パリッとした食感をしている。鉄の棒を押しつけるので、半円の弧のような形(琴の形をイメージしている)に仕上がる。

琴

八ッ橋の名前の由来
八ツ橋の名前の由来ははっきりしないが、八橋検校(やつはしけんぎょう)【1614~1685】にちなんだ説が有名である。近世箏曲(そうきょく)の創始者である八橋検校をしのび、琴の形をしたせんべいに「八ッ橋」と名付けたとされる。

おたべは粒あん入り生八ッ橋の商品名の一つ

粒あん入り生八ッ橋

粒あん入り生八ッ橋

粒あんを生八ッ橋で包んだお菓子を「粒あん入り生八ッ橋」という。おたべは株式会社美十(びじゅう)が販売する粒あん入り生八ッ橋のこと、つまり商品名である。粒あん入り生八ッ橋は他の会社でも作られており、それぞれ違う商品名が付けられている。

粒あん入り生八ッ橋の商品名の例
  • 聖護院八ッ橋総本店:聖(ひじり)
  • 井筒八ッ橋本舗:夕子(ゆうこ)
  • 本家西尾八ッ橋:あんなま

賞味期限

焼き菓子の八ッ橋の賞味期限は長く、およそ3カ月である。一方で生菓子である生八ッ橋とおたべ(粒あん入り生八ッ橋)の賞味期限は短く、およそ1~2週間である。

まとめ

八ッ橋と生八ッ橋の違いまとめ