「紫外線」と「赤外線」の違いって?
紫外線 | 目には見えない光で、波長が1~400ナノメートルと短いもの。日焼けなどの原因となる一方、殺菌などに用いられることがある。 |
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赤外線 | 同じく目には見えない光で、波長が780ナノメートル~1ミリメートルと長いもの。暖房や通信などに用いられることがある。 |
※ミリメートル(mm)=1000分の1メートル、ナノメートル(nm)=10億分の1メートル
記事の目次
可視光線と紫外線・赤外線について
紫外線と赤外線の違いを説明する前に、まずは可視光線と紫外線・赤外線について、簡単に説明する。
可視光線とは
太陽の光は紫外線、可視光線、赤外線の3つに分けることができる。
可視光線とはその名の通り、人間が肉眼で見ることのできる光のことである。可視光線は波長の長さ(※)によって、赤・橙(だいだい)・黄・緑・青・紫といった色で認識することができる。
おおよそ380~780ナノメートル(nm=10億分の1メートル)の間とされているが、あくまでも個人差がある。
色感覚 | 波長範囲(nm) |
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赤 | 640~780 |
橙 | 590~640 |
黄 | 550~590 |
緑 | 490~550 |
青 | 430~490 |
紫 | 380~430 |
紫外線・赤外線とは
これに対して紫外線と赤外線は、いずれも人間の目には見えない光(=不可視光線)である。つまり可視光線の波長範囲外の光ということである。
紫外線(Ultra-Violet rays)は略してUV、赤外線(Infra-Red rays)は略してIRと呼ばれる。
紫外線と赤外線の違い
波長
両者はいずれも不可視光線である点では共通しているが、その波長の長さは以下のように違う。
- 紫外線:1~400ナノメートル
- 赤外線:780ナノメートル~1ミリメートル
すなわち紫外線は可視光線の紫よりも波長が短く(紫の外側)、赤外線は可視光線の赤よりも波長が長い(赤の外側)光であるといえる。
特性
両者はいずれも太陽光の中に含まれている点でも共通している。しかし特性が異なるため、人間に与える影響にも違いがみられる。
- 紫外線:日焼け・ガン/殺菌作用・ビタミンDの生成
- 赤外線:熱作用・透過力あり
紫外線の特性と活用例
まず、人体が紫外線を受けると日焼けをする。さらに紫外線を浴びすぎると皮膚がんが誘発されるおそれがある。
紫外線の一部は大気中のオゾン層によって吸収されるが、年々オゾン層の破壊が進んでいるため皮膚などへの影響が懸念されている。
しかし、紫外線にはメリットもあり、殺菌作用や体内でビタミンD(骨の健康を保つ効果がある)の生成を促す要因ともなっている。
これらの紫外線の特性を用い、私たちの生活には下記のように活かされている。
- 紫外線療法
- 殺菌
- ランプ
赤外線の特性と活用例
これに対して赤外線は熱を与える効果が大きく、透過力(ものを通り抜ける力)も強い。
こたつや電気ストーブなどの暖房器具や、人の体温(熱は遠赤外線を発する)を検知するサーモグラフィーの技術にも用いられてい。
これらの特性を用い、私たちの生活には下記のように活かされている。
- 暖房
- 写真
- 赤外線通信
- サーモグラフィー