「タラコ」と「明太子」の違いって?

POINT
タラコスケトウダラの卵巣を塩漬けにした食品。
明太子スケトウダラの卵巣を唐辛子漬けにした食品。一般的には、辛子明太子のことを指す。

辛子明太子

タラコと明太子の違い

タラコと明太子はいずれも、主にスケトウダラ(※1)の卵を使用した食材である点では同じである。しかし両者は、辛みの有無という点で異なっている。

1 真鱈の場合もあるが、市場に出回っている商品の多くはスケトウダラである。

  • タラコ:辛くない
  • 明太子:辛い
【参考】スケトウダラのイメージ

スケトウダラ

まずタラコとはタラの卵、特にスケトウダラの卵巣を塩漬けにしたものをいう。古くから日本で食されてきた食品である。

他方で明太子とは、一般的には辛子明太子のことを指す。すなわちスケトウダラの卵巣を唐辛子漬けにしたものという。

1949年、韓国で食されていた、スケトウダラの卵に辛子をまぶした食べ物を博多の食品会社「ふくや」がキムチ風にアレンジし、「明太子」(※2)という名前で売り出した。現在も博多の名産品として、親しまれている食品である。

2 メンタイとは、朝鮮語でスケトウダラの意「ミョンテ」がなまったものといわれている。そこで本来、明太子とは「スケトウダラの子(卵)」、すなわちタラコと同義である。ところが全国的には、「明太子=辛子明太子」として浸透した。

まとめ

タラコ明太子
言葉自体の意味同じ(スケトウダラの卵)
一般的な区別塩漬け唐辛子付け(=辛子明太子)