「戦略」と「戦術」の違いって?

POINT
戦略全体的・長期的な視点から決められる、戦いに勝つための計画のこと。非常に大切なものなので、頻繁に変わることはない
戦術戦略を実行するために必要となる、具体的な手段・方法のこと。状況に応じて変わることもありえる

ターゲットノート

概要

戦略とは

戦略とは戦争などに勝つために立てられる、大局的・長期的な策略のことをいう。もとは軍事用語であったが、政治やビジネスなどにも用いられるようになった言葉である。

戦術とは

戦術とは戦略に基づき、戦いに勝つためにとられる具体的な方法のことをいう。その場の状況を踏まえ、短期的に変わることがある。戦略と同様、もとは軍事用語だが、政治やビジネスなどにも用いられるようになった言葉である。

戦略と戦術の違い

戦略と戦術は、いずれも戦いに不可欠なものである。しかし、そもそも戦略は、戦術の上位概念である。

  • 戦略:【上位概念】全体的・長期的
  • 戦術:【下位概念】具体的・短期的

戦略は全体的・長期的な視点から策定する、勝つためのシナリオともいえる。そのため戦略の多くは、組織のトップ層が決定する。

一方で戦術とは、そのシナリオを遂行するために必要となる具体的方法である。一つの戦略に対して、複数の戦術が練られることもある。つまり、戦略があってこその戦術といえる。

戦略と戦術の関係図

具体性の求められる戦術は、トップ層が決定することもあれば、現場に精通している実行部隊自らが決定することも多い。そのため状況に応じて、戦術は変わることがある。これに対して「核」となる戦略は、そう簡単に変わるものではない

戦略と戦術の例
【海外進出したい企業A】
戦略:アメリカに進出し、5年で売上500億円を達成
↓具体的に落とし込む
戦術:現地調査・販路開拓の検討・社員の語学力強化・現地スタッフの採用 など