「イラストレーター」と「画家」の違いって?
POINT
イラストレーター | 本や広告などといった主となる情報を補助する存在である絵を、依頼主の指示通りに描く人のこと |
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画家 | それ自体が主役となる絵を、自己表現のために描く人のこと |
記事の目次
イラストレーターと画家の違い
イラストレーターと画家は、いずれも絵を描くことを生業としている人、という点においては同じである。
何を描くか
まず両者は、描いているものが異なる。
- イラストレーター:イラストレーション(脇役)
- 画家:絵(主役)
イラストレーターが描くのは、その名の通りイラスト(=イラストレーションの略)である。イラストレーションとは、本・広告・パッケージなどに使用される挿絵のことを意味する。これらに用いられる挿絵は、内容をよりわかりやすくするため、商品が注目されるためなどに必要となるものである。
すなわち、主となる情報はあくまでも本や広告などであり、イラストはそれらを補助する存在であると表現することができる。
一方で画家が描くのは、それ自体が芸術作品となるものである。つまり主役となる「絵」である。
誰のために描くか
また両者は、誰のために描かれているかという点にも、違いがみられる。
- イラストレーター:依頼主のため
- 画家:自分のため
イラストレーターは出版社や広告代理店といった、企業などの依頼を受けてイラストを描く。その際、依頼主側の要求通りに仕上げることが求められる。そうして完成した作品を納品することで、依頼主から報酬を得る。
一方で画家は、基本的には自己表現のために絵を描く。描きたいテーマなどは自分で選ぶことができる。完成した作品は、個展などを通じて販売することによって収入を得る。
なお、画家としての収入が低いために、イラストレーターとして活動して報酬を得ている人も多い。そしてイラストレーターとしての活躍が認められ、画家として成功した人もいる。