京ことば「おいでやす」と「おこしやす」の違いって?

POINT
  • 「いらっしゃいませ」という意味の京ことば。
おいでやす常連客に対して使う。
おこしやす初めての客に対して使う。

夕暮れの京都

「おいでやす」と「おこしやす」の違い

「おいでやす」と「おこしやす」は、京ことばでともに“いらっしゃい”を意味する言葉である。一説によると、両者はどういった客かによって、使い分けられているとされている。

まず「おいでやす」は、常連客に対して使われる言葉である。他方で「おこしやす」は初めての客に対して使われる言葉である。

というのも、「おこしやす」を漢字で書くと「お越しやす」となる。これは遠方からわざわざ峠などを越えて来てくれた、初めての客に対する“ねぎらいの言葉”だという。

まとめ

おいでやす
常連客に対して使う
おこしやす
初めての客に対して使う(遠方から来てくれたことへのねぎらい)