「オブジェ」と「モニュメント」の違いって?
POINT
オブジェ | 本来は芸術的でない物を使った芸術作品。 |
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モニュメント | 特定の事件・イベント・人物の記念としてつくった物。 |
記事の目次
オブジェとモニュメントの違い
オブジェとモニュメントはどちらも美術館や街中、観光地などで見かけることのある物である。両者は区別がつきにくいが、つくられた目的が異なる。
オブジェは芸術作品
オブジェとは芸術作品としてつくられた物をいう。オブジェはフランス語の“objet”のに由来し、英語では“object”に当たる。つまり「物体」「客体」といった意味である。
石やガラス、木材といった本来は芸術的でない物体に、象徴的・幻想的・怪奇的な意味を持たせる。例えばマルセル・デュシャンの「泉」は、横に倒した男性用の便器に署名をして作品とした。
モニュメントは記念するための物
モニュメントとは記念につくられた工作物や建造物をいう。モニュメント“monument”の原義は「思い出されるもの」である。
中には芸術性の高いものもあるが、本来は特定の事件・イベント・人物を後世に伝えることを目的としている。
まとめ
- オブジェ:「物体」→ 本来は芸術的でない物体を利用した芸術作品
- モニュメント:「思い出されるもの」→特定の事件・イベント・人物を後世に伝えるための工作物・建造物