「乳液」と「クリーム」の違いって?

POINT
  • どちらも保湿や肌を守るためのスキンケアアイテムの一つ。
乳液水分量と油分量がバランスよく配合されており、使い心地は軽め
クリーム油分量が多いため、使い心地は重め

クリーム

乳液とクリームの共通点

乳液とクリームはいずれも、スキンケアに欠かせない化粧品である。両者にはそれぞれ働きが異なる水分と油分が含まれている。

  • 水分:肌にうるおいを与える
  • 油分:肌内部の水分が逃げるのを防ぐ

参考までに、最もシンプルなスキンケアの順番を記した。

【参考】スキンケアの順番
  1. 洗顔
  2. 化粧水
  3. 乳液・クリーム

このように乳液とクリームは、化粧水で肌に水分を与えたあとに使用するのが一般的である。これはうるおいを保ち、油分の膜によって肌を守るという役割を両者が持っているからである。

乳液とクリームの違い

乳液

「乳液」と「クリーム」、両者の決定的な違いは水分量・油分量のバランスである。

含まれている水分量と油分量の比較
 水分油分
乳液
クリーム△(少ない)◎(多い)

乳液には水分・油分がバランスよく配合されているため、水性の保湿成分と油分を効率的に肌に与えることができる。また水分量が多いため、さらっとしていて伸びが良い(軽め)

他方でクリームは油分の割合が多いため、肌の表面に油の膜を張ることで、水分の蒸発を抑えることができる。また油分量が多いため、こってりとしている(重め)

乳液とクリームの使い分けについて

クリームを使う様子

水分量と油分量のバランスの違いから、下記の特徴がある。

  • 乳液水分を補いつつ、保湿することができる。
  • クリーム:不足している皮脂を補うことができる。乳液よりも保湿効果が高い。

水分と油分がバランス良く配合されている乳液は、水分の多い化粧水と油分の多いクリームとのつなぎとして使うのに適している。

つまり、化粧水→乳液→クリームの順番で使用すると良い。一方、年齢・肌質・季節などによって、両者を使い分けたほうが良いとする考え方もある。

例えば、

  • 普段のお手入れ→乳液もしくはクリーム
  • 夏場や脂性肌(オイリー肌)の場合→クリームは使わない
  • 冬場や乾燥肌の場合→乳液・クリームを併用
  • 乾燥しやすい口元・目元→乳液・クリームを併用

というように、肌のコンディションを見極めて使い分けても良い。

まとめ

 乳液クリーム
共通点
  • うるおいを保ち、油分の膜によって肌を守る
  • 乳化物
相違点
  • 水分・油分バランスよく配合
  • 水性・油性の保湿成分を効率的に肌に与える
  • 軽め
  • 油分の割合が多い
  • 肌の表面に油の膜を張り、水分の蒸発を防ぐ
  • 重め

→両者は肌のコンディションなどによって、使い分ける場合もある。