脳の構造

人間の脳は働きによって、大きく下記の三つの領域に分けることができる。

1. 大脳：考えたり話したりすることなど、知的な働きをしている
2. 小脳：歩く・座るなど、運動をコントロールする働きをしている
3. 脳幹：呼吸や心臓を動かすことなど、生命の維持に必要なことをコントロールする働きをしている

脳の構造

これら三つの領域のうち、最も大きい部分（※1）を占めているのが大脳である。

右脳と左脳の違い

概要

右脳（右大脳半球）と左脳（左大脳半球）とは、大脳のそれぞれ右半球、左半球のことをいう。そして脳梁（のうりょう）といわれる神経線維で両者は繋がっており、情報の交換を行っている。

コントロールする身体部分

まず右脳と左脳は、コントロールしている身体の部分が異なる。

• 右脳：左半身
• 左脳：右半身

出典：看護roo!「脊髄の機能（1）」

このように脳とコントロールする身体の左右が逆になっているのは、延髄（えんずい）（※2）で神経が反対に交叉（こうさ）しているからである。

役割の違い

また一般的に両者の役割の違いとしては、下記のようなことがいわれている。

• 右脳：創造的な思考（想像力・図や音楽などの認識など）
• 左脳：論理的な思考（言語・計算など）

ただし近年の研究によると、右脳と左脳の役割の違いは単純に言い切ることができないということがわかっている。

右脳派・左脳派について

「右脳派」「左脳派」というふうに、人を分ける方法がある。一般的には、下記のような特徴を持つ人のことをいう。

• 右脳派（右脳人間）：クリエイティブ・感情表現豊か・暗記が得意・天才肌　など
• 左脳派（左脳人間）：論理的・冷静・計算が得意・コミュニケーション能力が高い　など

ただし、このような分け方に医学的な根拠はないとされている。

まとめ