「バーコード」と「QRコード」の違いって?
バーコード | 黒い棒線の組み合わせで情報をデータ化したもの。数字しか記録できず、記録できる情報量も少ない。必要な印字スペースは大きく、読み取れる向きが決まっている。読み取り速度は遅い。 |
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QRコード | 白黒のモザイクの組み合わせで情報をデータ化したもの。数字・文字を記録でき、記録できる情報量も多い。必要な印字スペースは小さく、すべての向きから読み取れる。読み取り速度は速い。 |
記事の目次
バーコードとQRコードの違い
バーコード(JANコード)とは太さ・間隔の異なる白と黒の棒線(バー)を組み合わせ、情報をコード化したものである。
一方でQRコードとは、白黒のモザイクを組み合わせて情報をコード化したものである。
どちらも日常生活の中でよく見かけるものであるが、以下のような違いがある。
記録できる情報・情報量
バーコードとQRコードは記録できる情報・情報量が異なる。
バーコードは0から9までの数字を、縦のバーの組み合わせによって表している。情報が一方向だけにしか記録できないため、QRコードと比べると記録できる情報量は圧倒的に少ない。具体的な数字でいうと、20文字未満である。
一方でQRコードは、数字や文字を縦横のドットの組み合わせによって表している。情報が二方向に記録できるため、バーコードと比べると記録できる情報量は圧倒的に多い。具体的な数字でいうと、7,089文字(数字の場合)※である。
漢字の場合は1,817字まで記録できる。
縦方向にだけ情報を記録する従来のバーコードは、一次元コードと呼ばれる。また縦横の二方向に情報を記録するものは二次元コードと呼ばれている。1994年にデンソーが開発したQRコードも二次元コードの一つである。
二次元コードにはQRコードのほかにも、Symbol社のPDF417やCI Matrix 社のData Matrixなどがある。
印字スペースの大小
バーコードとQRコードは印字するスペースにも違いがある。
同じ情報量を記録するとなると、QRコードに比べ、バーコードの印字スペースは大きくなる。一方向にしかデータを記録できないバーコードは、QRコードと比べるとデータの記録密度が低いためである。
一方でバーコードに比べ、QRコードの印字スペースは小さくなる。二方向にデータを記録できるQRコードは、バーコードと比べるとデータの記録密度が高いためである。
読み取れる向き・読み取り速度
バーコードとQRコードは読み取る向きや読み取り速度にも違いがある。バーコードは読み取れる向きが決まっており、読み取り速度も遅い。
一方でQRコードには、切り出しシンボル(ファインダパターンともいう)がある。360度すべての向きから読み取れるので、QRコードは読み取り速度が速い。そもそもQRはquick response(素早い反応)の略であり、その速度はバーコードの5倍と言われている。
- 誤り訂正機能(汚れていたり、破損していたりしてもデータの復元可)がある。
- データを暗号化できる。
- 携帯電話・スマホ内蔵のカメラからも読み取れる。
まとめ
バーコード | QRコード | |
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形状 | 太さ・間隔の異なる白と黒のバー | 白黒のモザイク |
記録できる情報 | 数字 | 数字・文字 |
記録できる情報量の比較 | 少ない(数字20文字未満) | 多い(数字7,089文字) |
印字スペースの比較 (同じ情報量が前提) | 大きい | 小さい |
読み取れる向き | 決まっている | すべての向き |
読み取り速度の比較 | 遅い | 速い |
他 | - | 誤り訂正機能 データの暗号化 携帯電話・スマホからの読み取り可 |