「酸性」と「アルカリ性」と「中性」の違いって?

POINT
酸性pHが7より小さい値を示す水溶液の性質。
アルカリ性pHが7より大きい値を示す水溶液の性質。
中性pHが7程度を示す水溶液の性質。

※pH・・・水素イオン濃度

ビーカーに入った色付きの液体

水溶液の性質はpHで分類される

酸性・アルカリ性・中性というのは、いずれも水溶液(※)の性質のことである。水溶液はpH(ピーエイチ)という値によって、これら三者のいずれかに分類することができる。

食塩水や砂糖水など、何らかの物質が完全に水に溶けている液体のことをいう。

pHとは

pH(ピーエイチ)とは、水溶液中に含まれる水素イオンの濃度を示す値である。一般的にはpH0からpH14の範囲内で表される。

pH0は強い酸性、pH14は強いアルカリ性、その中間であるpH7は中性となる

なお、かつてはpHを「ペーハー」と呼んでいたが、現在は「ピーエイチ」と呼ぶ方が一般的である。

pHのイメージ

pHのイメージ

酸性・中性・アルカリ性の違い

酸性の水溶液は、pHの値が7より小さい。より細かく、pH3.0未満を「酸性」、3.0以上6.0未満ならば「弱酸性」と分けることもできる。酸味を有していることも特徴(食酢・果汁など)である。

中性の水溶液は上述した通り、pHの値が7程度(6.0以上8.0以下)のものをいう。

アルカリ性の水溶液はpHの値が7より大きい。より細かく分け、pH8.0超11.0以下を「弱アルカリ性」、11.0を超える場合を「アルカリ性」ということもある。苦みを有していることも特徴である。

リトマス試験紙による判定

水溶液の性質を調べるために使われる物として、リトマス試験紙がある。リトマス紙には青色と赤色があり、それぞれを水溶液に浸し、変色の具合によって性質を判断することができる。

 青色リトマス紙赤色リトマス紙
酸性赤色に変色変化なし
中性変化なし変化なし
アルカリ性変化なし青色に変色
【参考】身近な水溶液(値は目安)
身近な水溶液のpH

身近な水溶液のpH

まとめ

 酸性中性アルカリ性
pH7より小さい7程度7より大きい
味の特徴酸っぱい苦い
リトマス試験紙青→赤赤→青
水溶液の例胃液・食酢など食塩水・人間の体液など石鹸など