「合意」と「同意」の違いって?

POINT
合意お互いの意見が一致すること。お互いが対等に意見を出せる立場にあることが前提。
同意相手の意見に賛成すること。片方だけが意見を出す立場にある、もしくはお互いの立場に差があることが前提。

二人の男性が握手しているところ

合意と同意の違い

合意と同意は複数人の意見がまとまる、という点では同じである。しかし以下のような意味の違いもあるので、説明していく。

合意とは?

合意とはお互いの意見・意思が一致することをいう。大切なのは、お互いが対等に意見を出せる立場にある点だ。両者が意見を出し合い、それぞれ納得がいけば合意に至る。

合意の使用例
  • A社とB社は共同研究の着手に合意に達した。
  • 合意の上だと思っていたが、セクハラとして訴えられた。
  • プラザ合意

同意とは?

同意とは相手の意見に賛成の意を表すことをいう。大切なのは、片方だけが意見を出す立場にある、もしくはお互いの立場に差がある点だ。

形式上はお互いが意見を言える立場にあったとしても、実際には片方の立場が弱いことも考えられる。片方が提案した意見に対して、もう片方が受け身的に賛成するのであれば「合意」ではなく、正しくは「同意」である。

同意の使用例
  • 彼女の意見にしぶしぶ同意した。
  • 申し込みには保護者の同意書が必要です。
  • 利用規約に同意しますか? 

まとめ

 合意同意
同意お互いの意見・意思が一致すること相手の意見に賛成の意を表すこと
前提お互いが対等に意見を出す立場にある片方が意見を出す立場にある/お互いの立場に差がある